現在2024年5月12日19時58分である。(この投稿は、ほぼ1788文字)
麻友「題名も、変えたのね」
私「ゆっくり、真面目にやっているのとは、違うということを、明示したかった」
若菜「お父さんが、最初読んだとき、分からなくても飛ばしたところは、どれくらいあるのですか?」
私「最初の3章以外、日本語しか読んでいない。数学の本の読み方というものを、知らなかったからね」
結弦「まあ、印象に残っているところとか」
私「じゃあ、第4章で
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広田 今日は,4次方程式の解法を調べよう.
(途中略)
佐々木 3次方程式のときは,数Ⅰに出てくる,因数分解で解く方法と勘違いして,ハジをかいた.でも,もう大丈夫だ.
数Ⅰの方法は,係数の間にウマイこと関係のある,特別な方程式にだけ使えるものだった.
広田 与次郎も,一つ,利口になったな.
佐々木 ホメられツイデに,もう一つ,いわせて貰うと──新しい問題に直面したら,似た問題を思い出す──のだった.
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(テキスト55~56ページ)
結弦「あっ、これ、
数Ⅲ方式ガロアの理論(その29) - 『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック
3次方程式の解法を、推論するとき、出てきた」
私「この技は、この本で、実際の解法とともに、何度も出て来る。私は、大学へ行った後、何度も、この技のお陰を被った」
麻友「受験では、役に立たなかったの?」
私「そんな、単発的な、易しい問題では、余り役に立たなかったんだ」
若菜「じゃあ、『新しい問題を斬る似た武器』
・新しい問題に直面したら,似た問題を思い出す
を、加えましょう」
私「この本には、これ以外にも武器が登場する」
麻友「『最初に種明かしします』の精神に則って公開すると?」
私「例えば、
・不利なときは、戦線を拡大せよ(第10章末)
・計算・計算・計算──華麗な理論も,地味な計算の上に築かれる.ガロア理論の場合も例外ではない.(第8章巻頭言)
・数学の歴史は,アイデアの歴史である.難問の解決からは「新しいアイデア」が生まれ,非凡な着想の展開からは「新しい数学」が誕生する.(第10章巻頭言)
などとある」
麻友「『華麗な理論も,地味な計算の上に築かれる』なんて、私なんかがやりたくなくなる計算を、太郎さんが、丁寧に、しかも、ダンプカーみたいに強引に、やっていく原動力になっているのでしょうね」
私「計算力は、大学へ行ってから、身に付いた。高校2年で、計算力が付いていたら、浪人しなかったかもな」
若菜「人生なんて、分からないのですね。19歳で、京都大学へ入学したときより、52歳の今の方が、計算力があるなんて」
結弦「でも、確かに、1年浪人してるし、2年目も、後期で、やっと受かっている。数学の力は、その後、まだまだ伸びしろがあったんだ」
麻友「太郎さんの数学。大学にいたとき、1度築き直さなければならないほど、自信を失った。そして、無理に酷使したために、発狂。でも、それがなかったら、私とは、会わなかった。太郎さん。本当に、私に好かれていると思っているの?」
私「本当は、目を見交わせあったこともないし、しゃべったことも、ないんだよね。麻友さんがその真心で、好いてくれているという方が、厚かましい憶測だよね。でも、その1000万分の1の確率に賭けたんだよ」
若菜「じゃあ、今日は、これで、終わりにしましょう」
私「解散」
現在2024年5月12日22時32分である。おしまい。