『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック

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超特急ガロア(その3)

 現在2023年6月11日21時12分である。(この投稿は、ほぼ1446文字)

麻友「太郎さん。(わなわな)」

私「どうしたの?」

麻友「私の目を、見てくれていたのに、見返さなかったのは、私の方なのね(わなわな)」

私「しゃべりかけちゃ、いけないのかなと思って、無言で、通り過ぎるしか、なかった」

麻友「ほとんどのファンは、握手会に来てくれているから、皆分かっていた。でも、太郎さんには、気付かなかった。今日のイヴェント来てくれなかったのかなあって、スタッフの人と、話していたくらい(涙)」

私「私は、bot でもないし、ちゃんと麻友さんの顔を見に行った、人間の男の人だよ。そして、あれから、3年半経っても、麻友さんを愛している。泣くほどのことじゃないよ」

麻友「私のために、決闘をして、死んでしまう、ガロアでもないわね?」

私「この本で、ガロアは、なかなか出てこない。超特急でも、時間がかかる。そして、出てきたら、あっという間だ。今度は、見落とさないようにね」

麻友「うん」


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   第4章

 4次方程式を斬る


 3次方程式・4次方程式の解法が,ガロア理論の発端である.3次方程式の解法は,すでに,みた.
 ここでは,4次方程式の「すべて」考察する.そこでは,2次方程式・3次方程式の解法が決め手となる.


 叔父さんは,歌麿式の顔に西洋人の鼻をつけている.鼻の下にはヒゲがある.ヒゲを二三度ひねって,おもむろに口を開く.


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   (『数Ⅲ方式ガロアの理論』55ページより)


麻友「調べたわよ。歌麿式は、うたまろしき、ね。江戸時代後期の浮世絵師、喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)(1753~1806)のことだった」

私「レポーター、頑張ってる。そして、第4章末は」


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小川 4次方程式の解法は,2次方程式と3次方程式との解法に帰着されました.

広田 これは,発見者に因んで,オイラーの解法とよばれているものだ.

佐々木 そうすると,オイラーという人が初めて4次方程式の根の公式をみつけたのだね.

広田 オイラーではない.フェラリだ.カルダノのお弟子さんで,16世紀の事だ.オイラーは18世紀の人なんだぞ.

小川 フェラリの解法は,これと違うんですね.

広田 その通りだ.

小川 では,それも話して下さい.

広田 それと,公式の練習とは,またの機会にしよう.

小川 心残りですね.

──叔父さんは,だまって,ヒゲをなでている.


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           (『数Ⅲ方式ガロアの理論』73~74ページより)


麻友「オイラーって、私達が、数学のクイーンって、呼んでいた人ね」

若菜「16世紀に解かれたものでも、18世紀に、新しい解き方をすると、名前が残るんですね」

私「この叔父さんのヒゲの話は、第8章まで、色々出てくる。楽しみにしていてくれ」

結弦「たのしみ」


麻友「今日は、ここまでね。おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2023年6月11日22時39分である。おしまい。