『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック

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数Ⅲ方式ガロアの理論(その67)

 現在2023年4月19日16時26分である。(この投稿は、ほぼ3202文字)

麻友「おっ、早発性痴呆に、一矢を報いんと、ガロア始めた」

若菜「このとき以来ですね。

suu3galois.hatenablog.com

ちょっと、引用の仕方が、統一されていませんでしたけど」

結弦「引用する場合、基本的に、


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引用文

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                  (引用した投稿や文献)


とするんだよね。ただ、ブログの投稿などを、大量に引用する必要があって、その引用の中に、***が、ある場合、やむなく、




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引用文献中の地の文

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引用文

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引用文献中の地の文

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引用文

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引用文献中の地の文

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みたいに、なるんだよね」


私「結弦、良く分かってる。レポーターの麻友さん、始めて」

麻友「テキスト

の、26ページ13行目から」


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佐々木 この {2} 次方程式を解くと

{\displaystyle t=\frac{\displaystyle -q \pm \sqrt{q^2+\frac{4}{27}p^3}}{2}}

小川「それよりも

{\displaystyle t=-\frac{q}{2} \pm \sqrt{\biggl(\frac{q}{2}\biggr)^2+\biggl(\frac{p}{3} \biggr)^3}}

の方が覚えやすい.


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                (『数Ⅲ方式ガロアの理論』26ページより)


結弦「ちょっと、ストップ。どういう話だっけ?」

若菜「テキストで、7行上の {2} 次方程式

{\displaystyle t^2+qt-\frac{p^3}{27}=0}

を、解くのでしたよね」

麻友「やってあげるわよ。

{\displaystyle t^2+qt-\frac{p^3}{27}=0}

に、{2} 次方程式の解の公式を適用して、{2} 分のマイナス {q} プラスマイナス、ルート・・・」

結弦「分かった。ルートの中は、

{q^2} マイナス、{4} かける {1} かける {\displaystyle -\frac{p^3}{27}}

だから、

{\displaystyle t=\frac{\displaystyle -q \pm \sqrt{q^2+\frac{4}{27}p^3}}{2}}

と、求まる」

若菜「でも、小川さんが、何か提案してますが」

麻友「これ、分母の {2} で割った方が、良いって言うのよ.やって御覧」

若菜「シャーペンで、書くなんて、有り得ないんですが、カキカキ、

{\displaystyle t=-\frac{q}{2} \pm \sqrt{\biggl(\frac{q}{2}\biggr)^2+\biggl(\frac{p}{3} \biggr)^3}}

あっ、確かにこうなる。これだと、{\displaystyle \frac{q}{2}} が、最初そのまま、次に、{2} 乗、そして、{2} から {3} に変わって、{p} になって、{3} 乗にもなる。確かに、公式として、覚えられるかもです」

結弦「お父さんは、もちろん、こうやって、覚えているんでしょ」

私「実は、私、{3} 次方程式の解の公式、覚えていないんだ。導き方しか、覚えていない。ただ、導き方を覚えていたお陰で、命拾いしたことある」

麻友「また、オーバーに。何があったの?」

私「大学に入学して、線型代数は、5回くらいしか授業に出てない。学年末の試験は、家で寝てたら、友達が電話してきて、『これから試験やるから、おいでよ』というので、行ったという話はしたと思う。私は、先輩に勧められて、

この本の新装版になる前のを、読んだが、難しくて、分からなかった。掃き出し法が、書かれていないのが、一番痛かった。

の方が、マシだったかも知れない。いずれにせよ、試験の問題が、解けない。ところが、試験中、担当の教官が、『問題に間違いがあるから、以下のように直して』と、言ってきた。見たら、{3} 次方程式。要するに、佐々木君が実演したような、高校生でも解ける問題を、出すつもりが、{3} 次方程式の一般解を知らないと、解けない問題に、なってたんだ」

若菜「お父さん。試験時間をつぶすために、直す前の問題、解いてたんだ」

麻友「もう、勉強してないから」

私「公式は、覚えてないから、導くところから書いて、解にたどり着いた。だけど、確かめるために、出てきた解を、代入したんだけど、方程式が、{0} にならなかった。『計算間違いしたんだな』と思いながら、提出した」

結弦「不合格?」

私「それが、{60} 点で、合格だったんだ」

若菜「問題、解けてないのに?」

私「自分でも、良く分からなかった。後になって、指定の教科書を見て、分かった」

麻友「指定の教科書?」

私「『代数学幾何学』とかいう教科書だったんだけど、附録に、{3} 次方程式の解法が、書かれてたんだ。だから、『この学生は、一応、教科書は読んだんだな』と、判断されたんだと思う」

若菜「それが、命拾いですか。でも折角単位もらっても、4回生で、気が狂って、中退しちゃうんですけどね」

私「人生は、分からないものだ。31年後に、麻友さんにこんな話をできるなんて」


麻友「公式覚えてないって、本当なのね。この本を読む上で、困らない?」

私「困らないと、思う。例えば、テキスト330ページに、


佐々木 記憶力,イイー!

小川 いま,コチョコチョと,組立除法で計算したんですよ.


というやり取りも、あるくらい」

若菜「そうすると、何を覚えるべきなのですか?」

麻友「それが、この本では、一旦分かったと思って、覚えたことが、後で覆ったりするのよね」

結弦「それは、何のため?」

私「歴史が、そう進んだ。ということなんだ」


麻友「今日の原稿用意するために、幾つもの投稿を、読み返してた。疲れていると思う。後が続くために、ここまでで、投稿したら?」

私「じゃあ、これで、解散」

 現在2023年4月19日19時14分である。おしまい。