『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック

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数Ⅲ方式ガロアの理論(その26)

 現在2019年12月9日20時24分である。

麻友「太郎さんは、在学中、カリフォルニア工科大学から、声がかかるようなことは、なかったの?」

私「ああ、ドラマ『決してマネしないでください』、今、見たよ。なぜ、あれが、カリフォルニア工科大学だったか、分かるかい?」

麻友「えっ、逆襲? なぜって・・・」

私「簡単なんだよ。掛田君は、物理学の研究者だったよね。アインシュタインニュートンほどではないが、ファインマンは、有名な物理学者だった。ファインマンは、マサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業後、プリンストン大学で、博士号をもらい、コーネル大学で教えた後、カリフォルニア工科大学に移って、死ぬまでそこで教えていたんだ。『ファインマン物理学』の元の講義は、カリフォルニア工科大学(通称キャルテク)で、当時珍しいカセットテープに録音しながら、行われたんだ。ファインマンのいたところだから、今回、選ばれたというのが、通常の見方だろう」

麻友「なるほど、太郎さんにかぶれて、私も、ファインマンって、ちゃっかり知ってる」

私「あのドラマ、忘れてたけど、土曜日の深夜、ちゃんとブルーレイレコーダーが、録画してくれてた」

麻友「太郎さん、あの振られる回を観た後にしては、全然しょげてない」

私「だって、あれは、所詮、いちドラマ。麻友さんと私の恋の行方には、ほとんど、関係ない」

麻友「ほとんど、ということは、ちょっとは、関係ある?」

私「私達の若い頃は、ドラマ『東京ラブストーリー』が、恋愛の教科書みたいな役割を果たしていて、その後も、月9ドラマが、恋愛の見本を作っていた。今度のは、土よるドラだけど、麻友さんと私に、私達が今のこの会話をしている時点で、影響を及ぼしている」

麻友「太郎さん。私が、何を言いたいか、分からないかしら?」

私「麻友さんは、多分、『私の事なんて、きっぱり捨てて、ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアのように、プリンストンへでも行って、アーベル賞でも、ノーベル賞でも、なんでも、名誉回復の業績を挙げなさいよ』と、言いたいのだろう」

麻友「分かってる」

私「だけど、それは、できないんだ。私は、今、自分の頭が、冴えに冴えているときと、働いていないときが、分かるんだ。それによると、業績と言うほどのものは、生み出せない。今の頭では」

麻友「そんな太郎さん、魅力薄ー」

私「今できるのは、ガロアだけだ」


麻友「じゃあ、いよいよ数学の第2章ね。p.16 から」



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 第2章 3次方程式を斬る


 ガロア理論の起源は3次方程式・4次方程式の解法にある.

 そこで,まず,3次方程式の「すべて」を考察する.そこでは,2次方程式の解法が決め手となる.


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麻友「太郎さん、眠そうね。今日は、ここまでに、しましょうか?」

私「助かるよ」

麻友「じゃあ、おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2019年12月9日21時35分である。おしまい。