『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック

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数Ⅲ方式ガロアの理論(その54)

 現在2022年1月19日13時59分である。(この投稿は、ほぼ2406文字)

麻友「この投稿は、凍結するのでは、なかったの?」

私「その積もりだったけど、変分原理というものの、本当のところをきとんと、話しておくのは、大切なことだと、思い直したんだ。実際の計算は、微分積分を使った結構大変なものだ。だけど、考え方は、分かると思う」

結弦「それで、どこから、始めるの?」

私「前々回、若菜に、

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若菜「速さ {v} は、

{\displaystyle v=\frac{dx(t)}{dt}}

ですか?」

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と、質問されて、

『しまった』

と、思ったんだ」

麻友「若菜、太郎さんを困らせる質問した!」

私「うん。1月15日から、今日、1月19日まで、悩みに悩んだ」

結弦「お姉ちゃん。1本!」

若菜「どういうことなんですか?」

私「つまりね、重力が働いて、落ちる物体の場合、普通に考えて、どういう運動をする?」

若菜「放物線ですかね」

私「そうなんだよ。放物線なんだよ。その場合、グラフとして、どういう曲線だ?」

若菜「放物線って言ったら、{y=x^2} しか、知りませんが」

私「そう。そこなんだよ。{y} が、現れるんだよな。それを、忘れていたんだ。私は」

若菜「だとすると、どうなるのですか?」

私「横軸に、{x} 軸、縦軸に、{y} 軸を取って、それぞれを、独立変数、時間 {t} の関数として、{x=x(t),y=y(t)} と、表されると、すべきだったんだ」

麻友「前回は、見過ごしたけど、その独立変数って、何?」

私「これは、結構難しい問題なんだけど、関数というのは、ある値が与えられたとき、そのある値に応じて、何か別なある値を対応させるものだったろう?」

麻友「確かに、それは、関数の定義ね」

私「その、与えられる側の値を表す変数を、独立変数と、言うんだ」

麻友「じゃあ、対応させられる側の値を表す変数は?」

私「従属変数って、いうんだ」

結弦「それだけのこと?」

私「これは、今の段階では、これだけだ。だが、関数が複雑になってきて、どれが、独立変数で、どれが、従属変数なのか、分からなくなる日が、早晩訪れることだろう。そのとき、もう一度、考えてみてくれ」


麻友「ここまで、太郎さんは、マックで、スマホで打った。13時59分から始めて、14時40分くらいまで、40分くらい。そうしたら、スマホのバッテリーが、20パーセントくらいになってしまった。太郎さんは、持って行っていた、『数Ⅲ方式ガロアの理論』を読もうか、『数学基礎概説』を読もうか、迷った後、やおら『研究ノート2』を、開いて、15時00分55秒から、上の変分原理の説明の続きを、書き始めた。太郎さんほどの人でも、計算間違いもしながら、8ページも計算するのよ。それも、丁寧に。今日は、もう遅いから、そのノートで計算したものは、この投稿に書けないけど、変分原理の説明をしている。重力があるとき、放物線を描いて、落下する物体の、各点での運動エネルギーからポテンシャルエネルギーを引いた値を、時刻ゼロから、1秒後まで落ちるまで、計算する。運動エネルギーからポテンシャルエネルギーを引いたものを、{L=T-U} と、表し、{L}ラグランジアンという。そして、そのラグランジアンを、積分した、{\displaystyle S=\int_0^1Ldt} を、作用という。本当は、{0} から、{1} でなくても良いんだけど、これが、大江さんのカッコに入れていた、『作用』の正体」

私「まあ、そんなところだな」

麻友「7ページ書いて、これで、終わりかと思ったら、最後の8ページ目で、どんでん返しがあった。太郎さんが、変分原理は、ニュートン慣性の法則のエッセンスを取り込んだものだと言ってたのが、初めて分かったわ」

私「じゃあ、今日はもう眠いから、その話は、明日書こう」

若菜「私の質問から、こんなに考えてくれたんですね」

私「考えたことの、75パーセントも、投稿に生かせていない感じだな。これからも、頑張る。特に、変分原理が、終わったら、『細胞の分子生物学』を、再開しないと、新型コロナウイルスが、いつまで経ってもなくならない。今まで甘く考えていたけど、新型コロナウイルスは、私が出ていかないと、倒せないようだ。『細胞の分子生物学(第6版)』読もう」


結弦「今日は、嬉しいことが、別にもうひとつあったんじゃないの?」

私「実は、去年の9月25日、諏訪内晶子さんが、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲のSACDを、11月25日に発売するということで、アマゾンで予約で申し込んだんだ。ところが、発売が延期になって、今日(2022年1月19日)やっと発売されて、届いたんだ」

バッハ『無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲』(諏訪内晶子

麻友「前橋汀子さん。諏訪内晶子さん。と、好きな人がいるのに、私なの? 私に取って、太郎さんって、父親くらいの年齢の人なのよ?」

私「それは、愛情の問題だな。麻友さんに無理強いはしない。でも、考えていて、麻友さんほど楽しい人は、いないんだ」

若菜「諏訪内さんの演奏は、良かったですか?」

私「とても丁寧に弾いている、というのが、強く感じられ、とても良かった」

麻友「じゃあ、おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2022年1月19日22時45分である。おやすみ。